世界の名言・癒しの言葉・ジョーク

山本周五郎　　の名言・格言

　　小説家

生きてくってことは冗談ごとじゃあねえからな。

（　「へちまの木」より　）

苦しみつつ、なお働け、安住を求めるな、この世は巡礼である。

この世で経験することは、なに一つ空しいものはない、歓びも悲しみも、みんな我々によく生きることを教えてくれる。

（　「花匂う」より　）

どんなに賢くっても、にんげん
自分の背中を見ることはできない。

（　「さぶ」より　）

にんげん生きているうちは、
終わりということはないんだな

（　「おさん」より　）

一足跳びに山の頂上へあがるのも、一歩、一歩としっかり登ってゆくのも、結局は同じことになる。

（　「ながい坂」より　）

夢のゆきついたところに結婚があるのではなくて、結婚から夢の実現がはじまるのです。

（　「日本婦道記」より　）

よしよし、眠れるうちに眠っておけ。
明日はまた踏んだり蹴ったりされ、
くやし泣きしなくちゃならないんだ。

（　「泣き言は言わない」より　）

人はときによって、
いつも自分の望むようには生きられない。
ときには自分の望まないことにも
全力をつくさなければならないことがある。

（　「ながい坂」より　）

人間どうしは
逢ったときが正月だ。

（　「ながい坂」より　）

人間の一生には晴れた日も曇りの日もあります。
どんなに苦しい悲惨な状態も、
そのまま永久に続くということはありません。

（　「人情裏長屋」より　）

人間は他に対しては
巧いことが云える。
しかし自分のこととなると
途方にくれるものだ。

（　「火の杯」より　）

水を流そうと思うなら、流そうと思う方を、
水の在る場所より低く掘らねばならぬ。
「流れよ！」 と云った丈では、水は流れはしない。

能ある一人の人間がその能を生かすためには、
能のない幾十人という人間が眼に見えない力を貸している。