世界の名言・癒しの言葉・ジョーク

司馬遼太郎　　の名言・格言

　　作家

一生というものは、美しさを作るためのものだ、自分の。
そう信じている。

（　「燃えよ剣」より　）

いったん志を抱けば、この志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない。
たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ。

（　「竜馬がゆく」より　）

命なんてのは、使うときに使わないと意味がねー。

（　「竜馬がゆく」より　）

おれは落胆するよりも次の策を考えるほうの人間だ。

（　「竜馬がゆく」より　）

例えば、友達が転ぶ。ああ痛かったろうな、と感じる気持ちを、
そのつど自分の中で作りあげていきさえすればよい。

（　「二十一世紀に生きる君たちへ」　）

人間というものはいかなる場合でも、
好きな道、得手の道を捨ててはならんものじゃ。

（　「竜馬がゆく」より　）

人の諸々の愚の第一は、
他人に完全を求めるということだ。

（　「竜馬がゆく」より　）

議論などは、よほど重大なときでないかぎり、してはならぬ、
と自分にいいきかせている。もし議論に勝ったとせよ。
相手の名誉をうばうだけのことである。通常、人間は議論に負けても、
自分の所論や生き方は変えぬ生きものだし、負けたあと、持つのは、
負けた恨みだけである。

（　「竜馬がゆく」より　）

人の世に道は一つということはない。
道は百も千も万もある。

（　「竜馬がゆく」より　）

人の生涯は、ときに小説に似ている。主題がある。

人々にとって、志さえあれば、
暗い箱の中でも世界を知ることができる。

（　「21世紀に生きる君たちへ」より　）

人生は一場の芝居だと言うが、芝居と違う点が大きくある。
芝居の役者の場合は、舞台は他人が作ってくれる。
なまの人生は、自分で、自分のがらに適う舞台をこつこつ作って、
その上で芝居をするのだ。他人が舞台を作ってくれやせぬ。

（　「竜馬がゆく」より　）

世の中の人は何とも云えばいへ
我がなすことは 我のみぞ知る。

（　「竜馬がゆく」より　）

物事は両面からみる。それでは平凡な答えが出るにすぎず、智恵は湧いてこない。
いまひとつ、とんでもない角度――つまり天の一角から見おろすか、虚空の一点を設定してそこから見おろすか、どちらかしてみれば問題はずいぶんかわってくる。

（　「夏草の賦」より　）