世界の名言・癒しの言葉・ジョーク

エーリッヒ・フロム　　の名言・格言

ドイツ　　心理学者・哲学者

愛は自分自身の愛する能力にもとづいて、
愛する人の成長と幸福を積極的に求めることである。

（　「愛するということ」より　）

過去の危険は、人間が奴隷になることだった。未来の危険は、人間がロボットになるかもしれないことだ。

The danger of the past was that men became slaves.
The danger of the future is that men may become robots.

（　「正気の社会」より　）

たいていの人は愛の問題を、
「愛する」という問題、愛する能力の問題としてではなく、
「愛される」という問題として捉えている。
つまり、人びとにとって重要なのは、どうすれば愛されるか、
どうすれば愛される人間になれるか、ということなのだ。

（　「愛するということ」より　）

たがいに夢中になった状態、頭に血が上がった状態を
愛の強さの証拠だと思いこむ。
だが、じつはそれは、それまで二人がどれほど孤独であったかを
示しているにすぎないかもしれないのだ。

（　「愛するということ」より　）

愛とは、孤独な人間が孤独を癒そうとする営みであり、
愛こそが現実の社会生活の中で、
より幸福に生きるための最高の技術である。

（　「愛するということ」より　）

愛は能動的な活動であり、受動的な感情ではない。

（　「愛するということ」より　）

弱い希望しか持たない人の落ち着くところは太平楽か暴力である。
強い希望を持つ人は新しい生命のあらゆる徴候を見つけて、
それを大切に守り、まさに生まれようとするものの誕生を助けようと、
いつでも準備をととのえている。

幼稚な愛は「愛されているから愛する」という原則にしたがう。
成熟した愛は「愛するから愛される」という原則にしたがう。

（　「愛するということ」より　）